2007年10月16日

YouTubeの著作権問題 一歩前進か?

 カリフォルニア州サンブルーノ発--Googleは米国時間10月15日、YouTube上で不法コピー映像がアップロードされる際にそれを識別する新しいシステムを開発したことを明らかにした。もっともこのシステムは、映画制作会社などのコンテンツ所有者がまず最初にコンテンツのコピーを YouTubeに提供しなければならず、コンテンツ所有者に負担のかかるものとなっている。

 コンテンツ所有者は、YouTubeに映像を提供する際に、そのコピーを他者がアップロードするのをブロックするか否かを指定する。他者が広告を付加して投稿したり、自分のサイトで宣伝したりすることは許可するようにYouTubeに依頼することもできる。YouTubeのプロダクトマネージャ David King氏が当地のYouTube本社において米国時間10月15日、報道陣に対して概要を説明した。

 YouTube映像IDシステムはすべての映像をアップロード時に自動検査し、コンテンツ所有者に提供された著作権保護コンテンツの視覚的な情報データベースとのマッチングを試みる。一致が検出された場合は、システムはコンテンツ所有者が指定したポリシーに従ってその投稿をブロックするか、許可するか、または広告を付加する。広告を付加した場合にはその収入はコンテンツ所有者と分配される。

 コンテンツ所有者が不法コピーのブロックを希望しており、システムが一致を検出すると、不法コピーは一旦投稿されても数分後にはシステムに削除される。

 同技術は社内で開発されたものであり、YouTube幹部らによると、このような大きな規模で画像認識技術が実現したのは初めてのことだという。またYouTube幹部らは、映画制作会社は自社の新しい映画のすべての映像を提供しなければならないという状況を望まないだろうという意見を否定した。パートナー企業9社のうちの3社(Time Warner、Disney、CBS)がシステムを試験し、同システムに満足したとも付け加えた。

 CBSの広報担当は、YouTubeでの試験についてはコメントしないと回答している。またTime Warner、Disneyの担当者にもコメントを求める電話をかけたが、回答は得られなかった。

 YouTubeの主席弁護士Zahavah Levine氏は、同社がこの技術をViacomに示したかどうかについてはコメントしなかった。Viacomは2007年3月、YouTubeに対して10億ドルの賠償金を求める著作権侵害訴訟を起こしている。

 Viacomの総合弁護士Mike Fricklas氏は「Googleが自らの責任を果たし、著作権を侵害しながら利益を得るやり方を終らせようとしていることを嬉しく思う」と述べる。

 しかし、Viacomはこれまでも一環して、フィルタリングシステムを導入したからといって訴訟が終結することはないとしてきた。その理由として、すでに違法コピーされ、YouTubeに投稿されたクリップについて、Googleには損害賠償を支払う義務があることを挙げている。


http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20358807,00.htm?ref=rss

映画制作会社などのコンテンツ所有者がまず最初にコンテンツのコピーを YouTubeに提供しなければならない。

大事な大事な既得権を守るためなのですから、そのくらいの犠牲は当然なのではないでしょうか。DVDレコーダーのコピーワンスなど、大抵は既得権の外にいるだろうユーザの意見として言わせてもらえれば、提出することで守られるなら多少の歩み寄りは何てことないはずだと思います。


ただ、ほぼ毎日のようにYouTubeで動画を再生していた筆者にしてみれば、Googleのとった選択はちょっと悲しい選択でした。ネット上でも大きな話題となっている亀田大毅選手の世界戦も、騒がれ出してからテレビではなくYouTubeで観戦したくらいですから。


蚊帳の外からでは、なりゆきを見守ることしかできません。
どうかYouTubeの魅力が著作権という重圧に押しつぶされないよう願っています。
posted by media_aidem at 12:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | マルチメディア
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